ブラックな病院の実情と転職のすすめ

人気女優や俳優が活躍する医療ドラマとは異なり、実際の医療現場の中にはブラックな病院も存在します。看護師は全般的に人手不足の傾向にありますが、ブラックな病院は特に離職率が高く、慢性的な人手不足に陥っている場合が珍しくありません。そのため、1人分の業務量が膨大になり、激務に悩む看護師は少なくないようです。

朝から晩まで仕事に追われ、昼休みも落ち着いてとることができなかったり、看護記録のようなデスクワークは、退勤時間が過ぎてからやらざるを得ないということもあると耳にします。このような残業が当たり前の風潮もブラックな病院によく見られる傾向であり、看護師を緋影させます。また、有休を取得しようとしても、同僚も多くの業務を担当しているため、申請がしづらく、その結果全く有休が消化できないということもあるそうです。

このような職場は、大きなストレスが溜まりやすく、メンタルのバランスが不安定になったり、体調を崩したりする原因になります。ですから、労働環境によって心身に不調をきたすようなら、転職するのも1つの方法だと考えるべきかもしれません。

ただし、1年の中でも新卒採用者などで各病院の人員が足りている時期の4月や、繁忙期で求人数自体が少なくなる12月などは、転職時期としては避けた方が良いでしょう。そして、各病院の採用活動に余裕のある1~3月や、人員補充の動きが大きくなる9~11月などを狙ってみることがポイントです。転職を成功させるにはタイミングを見計らうことは重要なので、業界内の求人状況をチェックしながら、自分にとって働きやすい職場をじっくりと探すようにしましょう。